Love is...

愛は至福である。
愛は絶対である。
愛は・・・

愛されなければいけない。
愛さなければいけない。
愛に則らなければ価値はなく、生きるに値しない。
そう刷り込まれ、自他を憎む人はどれだけいるか。
愛という名の呪縛に、苦しむ人はどれだけいるか。

闇に灯りを見ると、たまらない気持ちになる。
家灯り、街灯り、クリスマスにはイルミネーション。
子供の頃からずっとそうだった。
泣きたいような、消えたいような。

愛を至福と思わぬことは罪だと思っていた。
苦しく思うことを知られるのを怖れていた。

知られれば、愛を与える人を欺き、裏切り、踏みつけにすることになるだろう。
愛されたい、許されたいとは望まずとも、罪深さを知られまいとした。
あるいは愛を与える人を傷つけ、遠ざけた。

----------時間を早送りできるなら、時計の針をグルグル回そう。
そう、戻したいのではなく送りたい、未来を今としたいんだ----------

回しすぎて針が折れた時計

地面に叩き付けられ

打ち捨てられて

雪に包まれる

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